料亭「稚加栄」のランチが2年半ぶりに復活「福岡の夏を少しでも盛り上げようと」

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新鮮な刺身の盛り合わせに、揚げたての天ぷら。

料亭の味を手頃な値段で味わえると大人気の、老舗料亭「稚加栄」の“名物ランチ”です。

▼リポーター
「ついに料亭「稚加栄」のランチが帰ってきます。すでに店の前、お客さんの長い列ができています」

２年半前にいったん取りやめたこの名物ランチが、１日に復活。

待ちわびた客が続々と訪れました。

▼女性客
「きのう偶然知って、急きょ来たんです。すごくうれしい」
▼女性客
（以前もよく来ていた？）「よく来ていました。もう何十年か前から」
▼男性客
「品数も豊富で、久しぶりにおいしいランチをいただきました」

人気のメニューをいったん休止した理由は、人手不足。

約５０人いた調理師が、一時、３０人まで減りました。

それでも店はその直後から、再開に向けて動き始めていたといいます。

▼稚加栄福岡店　阿部将輝支配人
「今までになかった二交代制を取り入れて働き方を見直しました」

調理師の確保にも努め、当初の予定より２カ月ほど早くランチ再開にこぎつけました。

それでも今は新型コロナの影響で飲食店には厳しい環境。

なぜ、今の時期を選んだのでしょうか。

▼阿部支配人
「福岡でいうと、博多どんたくだったり山笠（が中止・延期）、放生会なんかも出店が出ないと聞いてまして、
かなりさみしい福岡の夏になってしまうんじゃないかと。少し早めて、福岡の夏を少しでも盛り上げようという気持ちで、
この時期を選ばせていただきました」

再開に合わせてランチの内容もリニューアル。

刺身をよりよい食材に変えたほか、デザートのわらび餅も追加し１９８０円に。

以前より値上げしましたが、それでも夜の半値以下で味わうことができます。

また新型コロナの感染対策にも配慮しています。

入店時の検温や消毒のほか、約１４０席ある座席も半分ほどに制限し、
客同士ができるだけ対面で座らないように呼びかけています。

▼阿部支配人
「感染症対策は万全を保ちながらも一人でも多くの方に来ていただいて、
また稚加栄のランチが戻ってきたねっていう活気も味わっていただきたい」

復活した「名物ランチ」。

当面の間は、１日２２０食から２３０食を提供し、新型コロナの状況を見て、数量を増やしていきたいとしています。

稚加榮福岡店のランチがこのたび満を持して復活いたします。
https://chikae.co.jp/lunch/