舞鶴港－韓国－ロシア間　国際フェリー航路開設　「関西経済圏の玄関口に」

https://mainichi.jp/articles/20200918/k00/00m/040/033000c
毎日新聞2020年9月18日 09時56分(最終更新 9月18日 09時57分)

京都舞鶴港に入港する「イースタン・ドリーム号」＝京都府舞鶴市で２０２０年９月１７日午後３時４５分、塩田敏夫撮影

京都府舞鶴市の京都舞鶴港と韓国（浦項迎日湾港）・ロシア（ウラジオストク港）を週１便で結ぶ国際フェリー航路が開設され、第１便が１７日、京都舞鶴港に入った。当面は貨物のみを取り扱うが、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う入国制限措置が緩和された場合、旅客も運ぶことを目指す。極東ロシア間を定期運航する日本唯一のフェリー航路となり、多々見良三市長は歓迎式典で「関西経済圏の日本側のゲートウエイ（玄関口）を目指す」と宣言した。【塩田敏夫】

就航したのは「イースタン・ドリーム号」（１万１４７８総トン）。韓国・ソウル市に本社がある「ドゥウォン商船」が運航する。１７日夕に入港し、早速ロシア向けの中古車を搬入していた。

歓迎式典では、多々見市長があいさつ。２０１１年７月、府とともに韓国・浦項市と「経済交流推進」の協定を結び、観光、青少年の交流などの事業を続けてきたことを振り返り、「さまざまなトライアルの結果、ようやく念願かなって今日の日を迎えることができた。（この国際フェリーは）コンテナ（積みにする）より早く、飛行機より安い利便がある」と述べた。

韓国・浦項市の李康徳市長とオンラインで会談する多々見良三市長（左）＝京都府舞鶴市役所で２０２０年９月１７日午後２時１５分、塩田敏夫撮影

式典に先立ち、多々見市長は浦項市の李康徳市長とオンラインで会談した。

多々見市長は「この国際フェリーを多くの人と物が行き交う日本と韓国の動脈にしたい」と述べ、（１）京都舞鶴港と浦項振興部局との集荷のための定期的な情報交換体制の構築（２）両市での観光セミナーの開催（３）国際フェリーを利用した青少年交流――を提案した。

これに対し、李市長はいずれも同意し、「コロナが収束したら両市の間でいっぱいの人が行き交うようになる。そう思ったらわくわくしてくる。フェリーでお金になるような経済活動が必要です。両市で頑張っていきましょう」と答えていた。

舞鶴なら

北朝鮮も繋がるよね