永沢「さぁね、さくらの汗の匂いが好きなんじゃないかな」
藤木「さくら本人に見られた時が楽しみだね」
藤木
てことは永沢が玉ねぎかありがとう
藤木「ねぇ永沢君、どうして穂波は朝イチに登校してはさくらの下駄箱をチェックして
手紙は入ってたらビリビリに破いたりマッチで燃やしたりしてるんだろう」
永沢「さぁね、さくらを独占したいんじゃないかぁ」
藤木「女の嫉妬って恐ろしいなぁ」
永沢「キミには縁のない話だけどね」
性格最悪のブスやぞ
あの世界はクズが多いからセーフ
藤木「ねぇ永沢君、どうして穂波はさくらと野口がお笑い談義に花を咲かせてるのを遠巻きに眺めながら『コ*ロスコロ*スコロ*スコ*ロス』ってしきりに呟いてるんだろうね」
永沢「さぁね、さくらか野口のことが好きなんじゃないか」
藤木「どっちみちシュミ悪いなぁ」
なんかいろいろ揉めてたんやなかったか
離婚してたよね?
藤木「ねぇ永沢君、こないだの係決めでさくらが前田と同じ掃除係になってしまったのは穂波のマッチポンプって噂、本当かなぁ?」
永沢「冬田を『ヘンなカオシール』で買収してジャンケンで何出すか口裏合わせてたって噂だろ、あの後前田の巻き添えでさくらもクラス中からいじめられたよね」
藤木「うん、でもこの噂が本当だとしたら、なんで穂波はさくらを陥れた上でさくらを庇っていたのかなあ」
永沢「ブキミな話だね」
藤木「永沢君、さくらが穂波に南の島に行った時の思い出話をしているよ」
永沢「それまではニコニコして聞いていたのに、現地の女の子と仲良くなった話をすると露骨に嫌な顔になったね」
藤木「どれだけ美人でも穂波みたいな女とはあんまり付き合いたくないなぁ」
藤木「ねぇ永沢君、こないだの遠足の写真、穂波はさくらの写真ばっかり買ってるよ」
永沢「自分が写っていてもさくらと一緒じゃない写真は一枚も買ってないね」
藤木「さくらと別の誰かのツーショット写真は買った後さくら以外を切り取って捨ててるみたいだね」
藤木「あの親にしてこの子アリって感じだなぁ」
永沢「そういうキミも笹山の写真ばっかり買ってるじゃないか。自分を棚に上げて穂波をヒハンするなんてとことんひきょうだね」
藤木「うぅっ…!ヒドいよ永沢君…!」
藤木「ねぇ永沢君、関口が階段から何者かに突き落とされて保健室に運び込まれてたね」
永沢「うん、ハゲ頭をしたたる血が痛々しかったね」
藤木「そういえば昨日、さくらも関口に突き飛ばされた拍子に掲示板のカドに頭ぶつけて血を出してたね」
永沢「さくらの仕返しかと思ったけど、あいつは今日遅刻してきたしね」
藤木「じゃあ誰がやったのかなぁ」
永沢「そういえば藤木君、こないだの肝試しでさくらを置き去りにして逃げてたよね」
藤木「えぇっ!?」ギクッ
永沢「藤木君…気をつけた方がいいかもね…」
保健室
たまえ「関口くん、大丈夫?」
関口「あ…あぁ…穂波…」
たまえ「どこか痛くない?」
関口「っ…わああああ!!!」
たまえ「!?」
関口「悪りぃ….でもっ….うぅ….怖くて….」ブルブルブル
関口「俺を突き落としたヤツの顔、見れなかったんだ…でも俺を〇したいくらい憎んでるヤツが、この学校のどこかにいるってことだろ…?
それが誰だか分からないからすげぇ恐ろしくて….!ごめんな、だから折角こうして来てくれた穂波のことも怖くてしょうがないんだ…!」
穂波「関口くん…今日はもう帰って休んだ方がいいよ
親御さんだったきっと心配してるよ?」
関口「ぉ…ぉう….そうするよ….ありがとな、穂波…」ガクガク
穂波「ううん、クラスメイトだもん…じゃ、私はもう行くね」
関口「俺を突き落とした奴が誰かは分からないけど…少なくとも穂波はこうして心配してくれてる」
関口「それが分かってホントによかったよ…」
穂波「………関口くん」
関口「?」
穂波「次はないからね」
山田「なんで穂波は毎日さくらのタオルを嗅いでるんだじょ~?」
たまちゃん「!!!!」
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